調査事例1|台湾企業の粉飾会計疑惑を検証

事例1:粉飾会計疑惑(製造)

売上循環と在庫評価の不整合が疑われた案件。公開情報・関係者ヒアリング・オンサイト実査を段階的に実施し、一次情報の証拠化と契約条件の再設計に繋げました。

匿名化方針:実在の案件をベースに、企業名・地名・数量等を加工しています。特定可能性のある情報は伏せています。

背景

台湾子会社を含むグループの連結に向け、直近2期の売上と在庫回転期間に異常が観測されました。主要顧客の集中や関係会社取引比率の上昇も同時に確認されました。

依頼目的

目的成功基準
粉飾の有無・程度の判定売上循環/在庫水増しの根拠化(一次情報の写し・ログ付き)
価格調整・条項見直し表明保証・補償・エスクロー・アーンアウトの再設計案
再発防止在庫・請求・入金の内部統制フロー改善案

調査手法と取得データ

フェーズ主な作業取得データ
公開情報 登記・決算公告・メディア・輸出入統計の収集/仮説立案 登記簿・役員履歴・主要顧客の公開情報
ヒアリング 主要顧客・倉庫・物流事業者への第三者聴取 納品書控え・配送記録・受入検収ログ
オンサイト 倉庫実査・棚卸立会・入退館/監視ログの突合 在庫台帳、入出庫CSV、入退館ログ、写真・動画
資金フロー 請求書—送金明細—MT103/UETR—入金突合 請求書、銀行明細、SWIFT MT103/UETR

資金面は マネロン調査 の手順を準用。現場は 実地検証DD と統合しました。

主なファインディング

  • 四半期末に顧客A・関連会社Bとの循環取引が集中。請求—入金—返品のラグが不自然。
  • 倉庫の棚卸差異と在庫回転日数が帳簿と乖離。写真・入退館ログで実在性に疑義。
  • 単価改定の社内決裁と請求金額が不整合。メール承認プロセスの欠落を確認。

アウトカム(契約反映)

  • 買収価格を調整(アーンアウト条件の厳格化)
  • 表明保証・補償範囲の拡張(在庫評価・循環売上に関する特約)
  • エスクロー留保と改善計画のマイルストン設定
可監査性:一次資料・分析・評価を分冊。出典・取得日時・担当・ハッシュ値を台帳化し、第三者追跡可能な形で納品しました。

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